過日10月9日、帯広の食品卸大手「トォータルフーズ」さん主催
年に1回開催の展示・商談会「FOOD FAIR 2019」に潜入してきました!!
本来の主旨は、食品関連業者と企業のマッチング・商談の場。
しかしそれだけで完結し、知られないのは勿体無い!!
ということで会場内の様子をお伝えしたいと思います。
(注:食品関係業者ではないため、取材依頼及び確認の上で訪問しています)
受付では、何関係の業種か問われます。
これを見て、大別は、外食関係か給食関係か。
出展企業の方々が、来場者をある程度把握するためのものです。
氏名、職場などの情報を記入して受付をすませると、三崎は「その他」赤のシールを渡されました。
いきなり展示会会場内の中心で、全裸の破廉恥な子がお出迎えしてくれました。
いろんな食関係企業さんが出展されていて、その数およそ100社!!
こういう機会を持つと何がいいかというと、社員さんたちも、合間に各企業の担当者さんと密に話ができます。情報交換、世間話もバカになりません。
商談会なので、各ブースで「これ試して見たいわ〜」と
「この商品、ちょっと使ってみたいんだけど」
と商品サンプルを頼むと、トォータルフーズの営業さんを通じて届けられます。
基本的に、トォータルフーズさんとやりとりがある企業・お店であることが前提だからです。
わたしのような輩が、機に乗じてサンプルをせしめる場ではありません。
「ゆかり」でおなじみ、三幸食品さんのブース
「このエプロン、何が違うか分かりますか〜?」
とエプロンを触らせてくれたり、ポーズをとってくださる「三幸食品」担当者さん。
すごくいい生地のうえに、料理の基本調味料「さしすせそ」に、ゆかりの「ゆ」が加わっているということを教えてくださいました。「さしすせそ」に「ゆ」を加えるぞ!!という意気込みを感じます。
また大ヒット商品「ゆかり」人気に甘んじることなく、ゆかりを使っていない外食向けメニューまでご提案!!
これまでの技術を生かし、高齢者向けの「簡単に嚙み切れる」食品等のご提案もされていました。
代表商品がある企業も、いやだからこそ甘んじることなく、これからの市場・ニーズを見据えて、変化しようとしている様がうかがえました。
こういう場に慣れている方が多いのか、各ブースの担当者さんはノリがいい方が多い気がしました。
飲食関係者ではないのですがーーと部外者であることを明かしても、気さくに会話してくださいます。
前線での営業担当でもあるので、私のようなコミュ障はいなさそうです。
しょうゆで有名「ヤマサ」さんもそうです!
お醤油以外の、コンベクションオーブン用の調味料も作ってらっしゃいます。
実はヤマサさん、「新味醤油」という名前で、日本で一番最初にソースを作り販売された企業だったのだそうです。
しかし時代を先行しすぎて受け入れられず……結果、後発企業がソース業界を席巻し、有名になってしまったという……。
その逸話を教えてくださったヤマサさんが、ブルドックさんと横並びブースというのも感慨深かったです。
テーブルマークさんは、展示会出展に慣れていることを感じさせる、見せるディスプレイでした。
三幸食品さん、先ほどとは別の担当者さんですが、これまた親切に「ブース設営には、こいうのがあるとPOPが広く見せられて便利ですよ」と、三面鏡のようなパネルスタンドを見せてくれました。
展示会は、自社から展示用品を送るのですが、荷物になるのでレンタルする場合もあります。
本州の展示会ですと、それらのレンタル代もかさみます。
大企業でしたら企業ブランドに合わせたブース用の道具作成といった投資もできましょうが、そうではない場合、できるだけコストをかけずに、「見せる」工夫が必要です。
裏方だったので、つい「これだけのブースのコンセントー…!!」「とかちプラザだったら電源落ちるかな……?」ということを考えますと、配置を考えるだけでも発狂しそうですが、さすがにここまで大掛かりになりますと、前日に業者さんが工事に入られるそうです。
ただし会場内火力厳禁、許されている調理器具はIHのみです。
しかし、コロッケ揚げ物類がたくさん展示されているのに、油を揚げる匂いがしない!?
揚げ物はどこで揚げているのかと思いきやーー
展示会当日の朝5時から、トォータルフーズ本社で各社ごとの調理タイムスケジュールが決められ、そこで揚げられたものが運び込まれているのだそうです。
ーーみなさん大変な思いをして、成り立っているのね!?
展示会の舞台裏にはこうした事情が潜んでいる可能性があります。
無料の試食品を食べておいて、「揚げ物が冷たい」などと言うのは「セクシー」な発言ではないということですね!
魅力的な商品がたくさん並ぶ中、担当者さんオススメはオクラペースト!!
ペーストを「めんつゆで伸ばしただけ」の試食品ということでしたが、
思っていたほど青臭くなく、しかしオクラの味はしっかりと出ている商品でした!
これまた、担当者さんがノリよく実演してくださったものです。(感謝)
正月用品っぽさがぐっと光るディスプレイの「山福」さんブース。
金粉を乗せるだけで、高級感が!!
しかし「ケンズカフェ東京」の氏家さんの一本3000円のガトーショコラを食べたことがある私、ガトーショコラ・ショコラテリーヌ系には煩くてよーー
美味しい!! 「山福」さん、美味しくってよ!!!!
皆さん、実力派です。
「シェフが一人で、デザートまで手が回らない」というお店でも、最後のデザートがアイスクリームより、たとえ冷食でも、こういう手をかけた感のあるデザートだと私は嬉しい!!
解凍して食べるケーキ・スイーツもありましたが
冷凍フルーツもありました!!
「八ちゃん堂」さんの皮むき冷凍みかん「むかん」
これは便利!!!
昔、鉄道に乗って旅行に行くときは、冷凍みかんと水筒の温かいお茶がよく見られる光景でした。
ただ、皮も一緒に凍らせると、むきにくいのよねー、と懐かしくなりました。
そうだ、家で冷凍みかんを作るときは、皮をむけばいいんだわ!!
という気づきも与えてくれます。
※冷凍たこ焼きも美味しいです!!
ちなみに試食会ではなく、商談が前提の展示会です。
ーーここは、この世の天国か!?
出展企業さんも、参加者もお互い前提を確認したい。
入り口で業種別シールは渡されるのですが、大枠すぎて
「この人は何の人だろう?」
「すみません、直接飲食に関わる業者じゃないです」
暇だったら構っていただきたい(構ってもいいけれど)
お客さんが来られたらそちら優先でーーというすり合わせは大事になってきます。
会場内には、事業者・給食関係者のみならず、高校・短大クッキング部の生徒さんたちや、従業員の方々のご家族等もいらっしゃいますが
出展企業の方からは二言目には「なんの業種の方ですか?」と聞かれますので
やはり会場内に入るには、何かしらの「名目」「大義名分」が必要でしょう。
とはいえ、例えばお子さんお孫さんが入社した企業の展示会を見に来て、こんなに大きなことができる会社だと体感できると、安心できるのではないでしょうか。
また食品に関わる各社の取り組み、今の一押し商品、アレンジのご提案を直接各企業担当者から知ることができる(飲食関係者はサンプルをいただき、試す事ができる)、年に一回の貴重なマッチングの場。
一般人は入りがたいけれど、こんなにすごいイベントが関係者だけの中で終わってしまうのは勿体無い!! でも十勝・帯広でこんなイベントが開催されていると伝えたい!!!
ーーという思いからの、潜入レポートでした。
関係者の皆さん、ありがとうございました。