十勝・帯広の菓子店・菓子製造業社は複数ありますが
管外・道外まで知られている有名店といえば
まず挙げられるのが「マルセイバターサンド」を擁する「六花亭」。
次いで森繁久弥さんも愛好したお菓子「三方六」を擁する「柳月」が挙げられます。
両社とも(いえ、それ以外のお店も)、子供でも自分のお小遣いで一つから買えるお菓子から、嗜好品、ちょっとした贅沢、贈り物まで、幅広いニーズに対応しています。
そんな十勝が誇るお菓子のお店
「六花亭」の、帯広本店に行ってきました!
本店ほか、帯広市内で喫茶室を併設しているのは、西三条店、ガーデン(西二十二条)の3店舗です。
直営店名物、フリードリンクコーナー
お菓子も、ケーキも、店舗限定販売スイーツも、
無料のコーヒーと合わせてイートイン可能です。
好きなケーキを1つから買えて、持ち帰りではなくその場で食べたい人は
先ほどのコーヒーとともに立食可能となっています。
(ケーキ代と差額なしで、紙皿とプラスチックのフォーク、スプーンなどが貰えます)
軽減税率2%の差のために、無駄に容器に詰めさせる人が出ないか心配になります……。
お好きなケーキを丸く箱に入れますサービス。
みさき家はMAX7人家族だったため、嗜好が統一できず
誕生日にホールケーキを買うことは、早々になくなりました。
そんな時、頼りになったのは、「六花亭」「柳月」の存在です。
現在「六花亭」のケーキは200円を越えていますが、
かつては「六花亭」も「柳月」も、大体のケーキが1個100円台から買えました。
見よ! 喫茶室メニューだって、今のご時世でもこのお値段!!
全員同一の味の3000円前後のホールケーキを買うよりも、好きな物を選んでも値段が大して変わらないどころか、むしろ割安でした。
何より、家族7人で等分しようとしたら
ーー揉めます。
六花亭の「箱にケーキを丸く並べてくれる」サービスを見るたびに思うのです。
「ああいう悩みを抱えていたのは、うちだけじゃなかったんだろうな」と。
ーーが、オサレケーキが増え、丸くできる型のカットケーキは種類が減っていることには、時代の隆盛を感じます。
再びご覧いただきますが、時代の流れで値上がりしているとはいえ、十勝管外のケーキよりは安いのです!!
本州から来たお客様は、大抵この値段に驚かれます。
砂糖も小麦粉も牛乳も、移動コストのかからない原産地であるからこそ可能な価格設定。
コンビニスイーツが流行したのは、安さと1個からでも買える手軽さだという説を見たことがあるのですが
私など「コンビニ価格でお店のケーキが買えるしなー」と、余程のことがないとコンビニスイーツに手が伸びません。
「十勝王国」と言う言葉があり、ポジティブには十勝の人の十勝愛・十勝への思いを象徴し、ネガティブな意味では閉鎖性を指しますが、これも地元愛なのでしょうか。
定番商品「マルセイバターサンド」味のアイス(224円)も、イートインで食べることができます!!
このほか同バターを使用したスポンジケーキ「マルセイバターケーキ」もあり。
キャラメルもあり。
どれが好きかは、好みとしか言いようがありません!!
私は、冷え症だし、古い人間なので昔ながらの「マルセイバターサンド」が落ち着きます。(そういう意味では保守的)
お客様には、定番商品のお菓子類は本州のアンテナショップ・物産展でも買えるので、ここでしか食べられない「アイスサンド」などをお勧めしています。
ここしかないといえば、そのほかのイートインメニューもオススメです!
サクサクパイ(200円)
雪こんチーズ(220円)
マルセイアイスサンド(220円)ーーこれは、さきほど224円という表記を見たように、軽減税率適用直後に行ったためかと思います。写真壁面の表記は疑ったほうがいいでしょう。
サクサクパイは帯広空港でも食べられますし、西三条店の柏手焼など、お店によってイートインメニューは異なります。
マルセイアイスサンドは、帯広では本店限定です。(札幌などでも食べられます)
この中で私が一番好きなのは「雪こんチーズ」ですが。
甘酸っぱいもの好きな方には、空港などで売っている「とかち帯広発」(新千歳空港では「新千歳発」)を見かけた際は、ぜひお試しください!!
「とかち帯広発」=ラズベリーチーズクリーム×ホワイト生チョコレートをパイ生地で挟んだもの
「新千歳発」=ハスカップチーズクリーム×同上ーーと微妙に異なります。
限定品は、刻々と店舗・商品が変わるので、事前のチェックは必要です。
六花亭柄の包装のポテチなど、以前は中札内店限定だったものが、帯広本店にも置かれるようになっていました。
坂本龍馬を輩出した坂本家出身の画家、坂本直行画伯(1906〜1982年)の絵は、未だ包装紙から紙袋、グッズ等々、あらゆる箇所で見ることができます。本名は「なおゆき」さんですが、「ちょっこう」さんの名で親しまれています。(坂本龍馬は、直行さんの祖父の叔父にあたります)
NHKの朝ドラ「なつぞら」では、山田天陽くんが「雪月」の包装紙の絵を描きましたが、「雪月」のモデルとなった「六花亭」の包装紙といえば、坂本直行の花々の絵。
十勝六花(ハマナシ・オオバナノエンレイソウ・カタクリ・エゾリュウキンカ・エゾリンドウ・シラネアオイ)に限らず、数々の絵を残しています。それらの絵は、中札内村・六花の森内「坂本直行記念館」で見ることができます。
そんな直行さんの絵で彩られたお菓子類。
好きな商品は人それぞれですが
お菓子の詰め合わせ「十勝日誌」がもらえると
十勝人はテンションが上がります。
決して、自分用には買わない贈答品です。
詰め合わせは他にもありますし、任意の商品を詰め合わせることもできますが
北海道の命名者・松浦武四郎の記した書「十勝日誌」をモチーフにした箱に入れられたこのシリーズは特別です。
だいたい、「十勝日誌」の箱は、職場・ご家庭などで使い回されます。
この箱が職場に届くと、どんなにお感じの悪い方でも
「まあ、ちゃんとした方ね」という評価がいただけることでしょう。
そのくらい、十勝人に対しては効力を発揮する魔法の箱です。(多分)
この月の店頭ディスプレイは、北海道命名150周年記念銘菓・北加伊道(ほっかいどう)にちなみ、松浦武四郎「十勝日誌」をモチーフにしていました。
毎月変わる、店頭ディスプレイも注目です。
だけじゃない、六花亭。
この日は2階喫茶室に至る階段手前スペースが、写真のようになっていたように、飾り付けを見るだけでも楽しいです。
またタイミングが合えばぜひ見ていただきたいのが
「床にジョウロで水をまく」光景!
綺麗に掃かれているのに、埃対策に随時、床に水が巻かれる光景が、店舗では見られます。
十勝の方がお客様を同伴される時、あれは六花亭のホスピタリティの一つだと、ぜひお伝えください。
自分の手柄でもないのに「すごいね」と言われて、鼻高々になります。
しかし、その場面に行き遭えなくても、ご安心ください。
ケーキ・お菓子類の値段だけで、「すごい!!」と言っていただけます。
それだけでもマウンティングは十分可能です。
また「六花亭」には、お買い物の際、100円に1ポイント貯まるポイントカードがあります。
貯まったポイントに応じ、限定の六花亭グッズがいただけるのですが、
ファンには垂涎の品でも
贈答品をやりとりしたり、お葬式を出すような世代は、
大体欲しいものは貰い尽くした手詰まり感もありました。
クリスマスなどに、ポイントと引き換えに(450P)ケーキを貰う人もいました。
六花亭主催のコンサートや落語会のイベントも、現金かポイントで引き換えられるなどのサービスもあります。(1000円のイベントの場合100P等)
しかしそれらの特典には惹かれず、使い道が見つからないまま惰性で貯めていた層に、2019年5月福音が訪れたのです!!
お得意様専用ラウンジ「極楽」の誕生でした。
ポイント交換(86P)のみで入れる特別ラウンジ。
「ポイントはないけれど、お金を払って入室したい」ということには応えていません。
どのように入ったら良いのか??
次回、「極楽体験記」に続けよーー!!
追記:帯広本店の西側玄関前には、鐘が設置されています。
お好みで鳴らしていきましょう!!