2月11日まで帯広美術館で開催されていた
「松浦武四郎展」に行ってきました。
松前藩に睨まれながら、アイヌが虐げられている様を
中央政府に訴え続けた「憂北の志士」「北海道の名付け親」です。
※「アイヌ」は「人間」という意味なので
「アイヌ人」「アイヌ民族」という言い方は
正しくないと教わったため、「アイヌ」という表記を用います。
※写真は、松浦武四郎が晩年書斎とした「一畳敷」のレプリカです。
(実際の庵は、国際基督教大学の一角に建っています)
松浦武四郎は、複数回にわたる来道ほか
全国を歩き、地図・日誌・民俗図絵を残しています。
筆書きにもかかわらず、見事な3次元的視座と
俯瞰図、描かれた絵の構図の妙、デッサン力に圧倒されました!
しかも、たいへんな筆マメです!!
悪い意味ではなく、いい意味での「オタク力」を感じました。
2018年は北海道と命名されて
150年の記念の年でした。
今年2019年の春には、その記念ドラマ
「永遠のニシパ」が放送されます。
全国放送は7月15日19時30分から、
北海道では、6月7日の先行放送が決まりました。
作中では、『嵐』の松本潤さんが、
松浦武四郎を演じられるということで、
そのパネルも展覧会場の出口に展示されていました。
美術館に入る前に、入れ違いになった方々が
口々に「松潤かっこよかった~」と言っているのを聞き
「はて、私が来たのは何の会だったろう?」と少々混乱しましたが。
そんな「松浦武四郎展」の感想をそこに集約させる
パワー・カリスマ性でもって、
管外・本州の方々の興味を十勝に引きつけ、
訪れるきっかけになってくれることを願っています。
4月1日からは、広瀬すずさんが主役の
NHKの朝の連続小説「なつぞら」が放送開始。
主人公が、幼少期を十勝で過ごす設定で
十勝の経済効果は95億円とも試算されています。
ですが、受け身・他力本願だけでは
それらの経済効果を生み出すことは不可能です。
ドラマを見た方々が十勝に興味を抱いても
導線が引かれていなければ、
誘導することも叶いません。
そんな観光振興にとって、とても大切な時期に
帯広の政治に携わる皆さんは、年齢層も高く
SNSをはじめホームページをお持ちの方は少数。
ネットでの発信手段をお持ちでない方が大半です。
「市民の代表」が、この得難いのチャンスを
生かしきれない人たちにばかりでいいのでしょうか?
今こそ、若い力が市政に必要なのだと思います。
それもあって、市政への挑戦を決めました。
熱量・気力では「憂北の志士」松浦武四郎の
足元にも及ばないかもしれません。
ですが私も、十勝・帯広を思い、
この好機を失うことを大いに憂う
「志士」の一人なのだ、と。
そう思うものです。