帯広市内の小学生は、宿泊学習でお世話になる施設、帯広市児童会館。
科学展示室を見て、プラネタリウムを見て、工作体験をして、夜は天体観測をするーーだったような気がするのですが、なにぶんにも25年以上前のことなので記憶があやふやです。
どれだけプラネタリウムを見ていなかったかというと
「ええっ!? 大人は180円で見られるんですか!?」
と値段を把握していなかったことからも伝わろうかと思います。
帯広のプラネタリウムは、珍しい「にきゅうしき」だそうです。(なんとお値段、億越え!)
今や、お安い「いっきゅしき」がメインとのこと。
「いっきゅうしき」「にきゅうしき」と言われて脳裏に浮かんだのは
「1級式」「2級式」という建築士のような等級(スペック低い方が高いとか、技術革新の波にのまれたのかしら……?)と思いきや
「二球式」でした。(またはダンベル型ともいう)

確かに、球が2つ!?
ーーえ? プラネタリウムって、こうじゃないんですか!!??
と、当たり前すぎて足元にある価値に気づけていなかったです。
今や少数派の貴重な機械だそうで、興奮して写真を撮っていく方もいらっしゃるそうです。
万が一の事態から機械を守るため、場内では飲食禁止になっています。

席は倒れます。
普通の椅子のつもりで座ろうとすると「おうっ!!」とバランスを崩すので、先に背もたれを倒してから座られるのが安全です。(学習能力が低いので、2回「おうっ!!」となったのは私です。)

お子さん向けに、一緒に見られるよう、ぬいぐるみも用意されています。
ラインアップの中で星座になっている動物はクマとウサギとのことです。
ご丁寧に、冷え性の人間にありがたい、ひざかけも用意されていました。優しい!!

上映前の案内表示、公式インスタグラムアカウントがあるとか、今時です。
帯広市児童会館のキャラクターは、建物の形を模しています。
児童会館といえば、この形ですよ!!
建物2階、プラネタリウム入口前の天井に飾られているのは、惑星のサイズ・距離を忠実に模した模型たちです。
そのほか縮尺は変わって、ピーナッツ型の小惑星「イトカワ」。「はやぶさ2」が探索したゲンコツ型の「リュウグウ」なども飾られています。。
地球は青かった。以前に、太陽の黒点より小さかった……。(左上の棒上に、地球などが並んでいます)
現在上映中なのは「宇宙兄弟〜一点のひかり〜」(ドラえもんは終了しています)
2020年3月31日までの上映予定なので、気になる方はお急ぎください。
上映が始まると光が邪魔になるので、カメラ撮影・携帯の使用は禁止。
スマホは、画面を天井とは裏返しにして置くようにとの指示がありました。
正確な時間が分からずあくまで体感なのですが
まず天球を見ながら星の解説がありました。(10分~15分程度でしょうか)
2月は、冬の大三角、オリオン座など冬の星座についてのお話。
ちょうど2019年冬に話題になった、オリオン座の一等星「ベテルギウス」新星爆発!?について聞くことができました。
オリオン座の一番左上、ほのかに赤みがかった一等星ベテルギウスは、今までよりもかなり暗くなっていいるのだそう。それは超新星爆発前の兆候では?と言われています。その結果が分かるのは、我々の死後だいぶ経ってからです。
どれだけベテルギウスが暗くなっているのか確認に、機会があれば南の夜空を見てみると良いのではないでしょうか?
星の解説の後、30分程度の「宇宙兄弟」の番組上映がありました。ダイジェストから始まるオリジナルストーリー。元々宇宙に関わる話ではありますが、ゴリゴリに星座や星の知識などは絡めてきません。普通に短編映画を見ているような感覚でした。
所要時間はトータルで小一時間です。(別に、35分編成のちびっこ向けプログラムもあります)
また「児童会館」だけあって、そのほかの部屋では遊具が充実しています。
この……左側の動物は……キリンなのかな? 犬なのかな?
これらの遊具コーナーの利用は無料です。
児童会館のネックは、駐車場が坂の下で、ちょっとした距離があることでしょうか。
しかしその坂を乗り越えてでも、星の知識も身について(一度は勉強したはずなのに結構忘れていました)小一時間遊べる内容として、これはかなりオススメです!!
訪問時の2月は冬の星座解説でしたが、3月以降は春の星座の解説に切り替わります。
シーズンごとに行っても面白そうです。宇宙兄弟の他にも、「オーロラ」など面白そうな投影作品がありました。番組・投影時間は入れかわりますので、事前に公式ホームページの「上映番組のご案内」ー「投影スケジュール」をご確認ください。
プラネタリウムのチケット購入は、児童会館一階の入口入って左。
科学展示室と共通の窓口にて販売です。
上映時間ギリギリだと販売できなくなることがありますので、お時間に余裕を持って購入ください。
科学展示室も横目で見た限り、自分が行った時に見たことないものが増えていて気になりました。
大人だけだって楽しめる! いえ子供の時よりも大人になってからの方が、こういう施設の面白みを感じる様になった気がします。
大人こそ楽しめる、児童会館プラネタリウムに行きましょう!!
<帯広市児童会館 プラネタリウム利用料金>
入場料(1回)
- 65歳以上 90円
- 大人 180円
- 高校生 90円
- 小中学校以下 無料
通年入場券
- 65歳以上 350円
- 大人 700円
- 高校生 350円