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冬季限定・氷上の村「然別湖コタン」へ行ってきました!

北海道。十勝地方の北西部に位置する鹿追(しかおい)町。

中心部より30キロほど北上した山の中に、然別湖(しかりべつこ)があります。

その横にそびえる「天望山」は、そのかたちから人間の「上唇」に、澄んだ湖面に映る影を「下唇」に模し「唇山」とも呼ばれています。

然別湖・天望山
然別湖・天望山

ええ、湖面が凍って雪に覆われていなければ、の話ですが。

氷結した湖の氷の上とはいえ、北海道の他の地同様、上に雪が降り積もりますので、白銀の世界です。

 

然別湖は、北海道で一番高い場所(810m)にある、自然湖です。

大雪山国立公園内にあり、然別湖にしかいないミヤベイワナ(オショロコマの亜種)が生息しています。

この下に、いるはずなんです……。

 

氷のステンドグラス
氷のステンドグラス

然別湖コタンは、凍った湖の上に、切り出した氷のブロックで小さな村(コタン)を作り上げるという、冬の限られた時期だけ現れる、幻の村です。

 

然別湖でも特に冬季に現れる「ここしかない」光景は、十勝地域に限らず国内、国外の観光客に人気です。

そこで十勝が誇る観光スポットを紹介せねば! と氷の世界に行くと自分で決めたもののーー問題発生!!

チーン。。。

北海道民が全て寒さに強いと思ってほしくないのですが。できれば外に出たくないデブ症ーーいえ出不精え性で冷え性のアラフォーは、平素、暖房に守られているだけで、極めて寒さに弱かったのです。

 

何が悲しゅうて、大人になってまで寒い冬空の中、外に出なあかんのじゃ……。

 

と道中、己を呪っている間に着きました。

然別湖コタン
然別湖コタン

「その者、防寒着まといて 氷上に降り立つべし」

とは特に言い伝えられてはいませんが、スキー・スノーボードに行くレベルの装備が必要です。

命を大事に!!

スライムもいました(多分、カーリングのストーンではなくスライムだと思います)。

ちょっとテンションが上がってきました。

 

お酒の凍り具合によって、気温がわかる温度計も設置されていました。(この日は幸いにも暖かく、マイナス一桁!)

一瞬外に遊びに行くくらいなら、マイナス一桁台だと「暖かい」「ありがたい」という感想になることが、北海道民ならわかっていただけると思います。過ごしやすい!!

 

「オラ、ワクワクすっぞ!!」と面白くなってきました。

この氷の塊は何かな? と思ったら拡大鏡のようになっていて、アンパンマンみたいになれました!!

宿泊できるイグルーもあるのですが、暖冬の影響か2月下旬の訪問時は閉鎖されていました。

 

湖側から見る湖畔
湖側から湖畔を望む

写真右にある白いかたまり(?)が、氷の上に築かれた露天風呂です。(日中は混浴、夜は時間制で男女入れ替わり)

無料で入ることができますし、本格的に入るまでには及ばない、という方には足湯もあります。足湯に入りたい方はハンドタオルを用意してくるといいでしょう。向かって左の、どこからでも見える防御の甘い方が足湯です。(仕切られた向かって右が露天風呂です)

足元がフカフカの雪の箇所もあるため、なるべく底の平らな靴を推奨します。(踵のあるブーツは歩くたびに刺さる危険性があります)

アイスバーでは、ドリンクが1杯500円で販売されています。

ソフトドリンク・ノンアルコールカクテルより器は小さいですが、ウイスキーなども1杯500円で販売されています。お酒が飲める方には大人気です。

この「ICE BAR」を訪れたら試したいのが、アイスグラス(500円)!!

氷の器で楽しみたい方は、ドリンク代+器代で1000円です。

時間がある方は、自ら氷の器を作る体験もできます。(1500円、ドリンク一杯付き)

撮影用にカッコつけていますが手袋がないと厳しいです。(しかも水気に強い手袋です)

隣接のホテルに宿泊であれば、客室に持って帰って、グラスにビールを注いで飲む、ということもできます。

(最後は溶けて底に穴が空くので要注意です)

 

またドリンクを飲んでしまったけれど、家・然別湖以外の宿泊ホテルに持って帰りたいという人も、申し出ればビニール袋をいただけます。

「え? 大丈夫なんですか?」と思いましたら

ビニールの中に、この辺にある雪と一緒にアイスグラスを入れれば、大丈夫!!(道民として盲点でした!!)

天然の保冷剤で持ち帰るという粋なサービスです。

 

風が吹く外よりは暖かいですが、氷で仕切られた「ICE BAR」内部は、マイナス2度。

温泉でホカホカに温まっても、氷の館の中で冷たいソフトドリンクを飲んでいたら、それなりに冷えます。風呂を先にするか、アイスバーを先にするかは大事です。

「ICE BAR」の中には、コンサートも可能なホールがあります。

座る場所は断熱シートあり。

驚くべきことにこれら氷の村は、極寒の中、地域の方々とボランティアスタッフの皆さんの人力で建てられています。しかも作業は日中ではなく、凍てついた夜なのです!!(寒くないと、氷がくっつかないため)

なかなか自分にできることではないので、スタッフさんたちの労苦を偲びつつ。。。

滞在しただけで寒いだなんて言ってごめんなさい。

 

然別湖コタンは自然環境次第のコンテンツです。

(残念ながら今期は、新型コロナの影響などもあり、残り期間は一部アイスバーの見学のみとなりそうです)

開村日程・見学可能場所・各種プログラム状況などは、しかりべつ湖コタンのホームページをご覧ください。

 

来期以降、冬の厳寒期、北海道・十勝地方にお越しの際は、然別湖コタンを目的地とされるのはいかがでしょう?

然別湖コタンに行くのに必要な装備品:

・帽子(下は氷のブロックだから、転んで頭を打ったら危ない!)

・手袋(寒い! 素手でアイスグラスを持ち続けるのは大変です)

・防寒対策バッチリの冬の服。上下

・カイロ(冷え性の人は)

・冬の靴(つま先が凍ります! できれば踵がない靴推奨)

 

<足湯・氷上露天風呂風呂に入る場合>

・手ぬぐい(足湯に入る人は、これだけはマストです)

・バスタオル

・水着など体を隠すもの(恥ずかしい人は)

・濡れたものを入れる袋

 

気温によっては、寒すぎて、すぐにスマホの電池がなくなったという人もいるのでご注意を!!

運転が苦手な人には、帯広駅前ー然別湖などのバスが出ています

詳細は拓植バスのHPをご覧ください。

 

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